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ヒトラーの忘れもの

2017年01月11日

『ナチス・ドイツが白い浜辺に残したのは地雷だけだったのか―?
 砂の下に封印されていた 真実の物語』

デンマーク国内でもほとんど知られていない出来事を、
史実に基づいて映画化された作品です。

ナチス・ドイツがデンマークの海岸線に埋めた無数の地雷を除去するため、
デンマークで捕虜となったドイツ人少年兵たちが駆り出される。
少年兵たちの監督を務めるデンマーク軍の軍曹はドイツ人を憎み、
最初は少年たちにキツくあったていた。
しかし地雷の暴発によってひとりまたひとりと命を落としていく様子を見て、
少年兵たちにその罪を負わせることに疑問を抱くようになり、
次第に少年たちと絆が生まれていくというストーリー。

地雷の暴発で命を落としていくシーンがかなりリアルに表現されているので、
ショッキングながらも一瞬でなくなる命の儚さと、
戦争により何の罪のない人間、
それも少年たちの命を無駄に奪っていく無常さがよく表現されています。


一昨年の東京国際映画祭で注目を集め、
数々の映画賞を受賞しているからか、
普段滅多に満席になならないKBCシネマが満員御礼状態でした。